戦力を活かしているチームは・・・
戦力あるのに勝てぬワケ…野球解析家がズバリ検証
いまやメジャーリーグの大半の球団がこの理論をチーム強化に活用中。その中に、得失点をもとに“妥当な勝率”を導く「ヘンリー理論」と呼ばれる数式がある。
計算式は【得点の2乗÷(得点の2乗+失点の2乗)】
この記事が気になりました。
得失点差から、
理論上、妥当な勝率を導き出して、
現実との差を見ると、9月12日現在、
得失点差がマイナス(得点より失点の方が多い)の阪神が、
理論上の勝率は.491に対して、実際は.554(+.063)
読売は、理論上.593のはずなのに、実際は.547(-.046)
で、少ない得失点差で勝利をモノにしているので、
阪神岡田監督は、采配が良い。
原監督は勝てる試合を取りこぼしていると言う内容です。
要は、
理論値より、実際の勝率が大きければ大きいほど、
負けるときは大量失点で負けるが、
少ない点差で勝利する接戦に強いチーム
つまりは、
監督の采配が良いチーム
理論値に対して実際の勝率が低いほど、
勝利する時は、大量得点差で圧勝するが、
接戦になると、あと1本が出ないで負けてしまうチーム
つまりチーム力を活かしきれていないチーム
って解釈ができますかね。
こうデータで野球を見ると、
なかなか面白いですね。
それで、ふと、
他の球団はどんなデータになるんだろうと、
上の「ヘンリー理論」の計算式を使って計算してみました。
パ・リーグ(9月13日現在)
チーム | 得点 | 失点 | 得失点差 | 勝率(理論値) | 実勝率(9/13現在) | 差(実勝率-理論値) |
日ハム | 448 | 433 | 15 | 0.517 | 0.565 | 0.048 |
ソフトバンク | 527 | 429 | 98 | 0.601 | 0.549 | -0.052 |
ロッテ | 548 | 462 | 86 | 0.585 | 0.534 | -0.051 |
楽天 | 514 | 606 | -92 | 0.418 | 0.472 | 0.054 |
西武 | 492 | 521 | -29 | 0.471 | 0.464 | -0.007 |
オリックス | 475 | 516 | -41 | 0.459 | 0.452 | -0.007 |
セ・リーグ(9月13日現在)
チーム | 得点 | 失点 | 得失点差 | 勝率(理論値) | 実勝率(9/13現在) | 差(実勝率-理論値) |
阪神 | 468 | 474 | -6 | 0.494 | 0.557 | 0.063 |
中日 | 536 | 486 | 50 | 0.549 | 0.545 | -0.004 |
読売 | 614 | 513 | 101 | 0.589 | 0.543 | -0.046 |
横浜 | 470 | 527 | -57 | 0.443 | 0.483 | 0.040 |
広島 | 474 | 583 | -109 | 0.398 | 0.423 | 0.025 |
ヤクルト | 508 | 524 | -16 | 0.484 | 0.413 | -0.071 |
結果、
記事にもあった、
阪神が差(実勝率-理論値)の値が最も大きく、
それでいて首位ってのは、やはり投手力のチームって感じですね。
1リードはJFKの継投策で守りきれるけど、
負けるときは、
交流戦のマリーンズ戦に代表されるように、
大差がついてしまうのが数字に表れています。
それで、まぁ、
面白いことに、
次に、差(実勝率-理論値)が大きいのはイーグルスです!
12球団ダントツの606失点で、理論上の勝率.418で最下位のはずが、
実際には.472(+0.054)で4位。
さすが、野村監督!!
理論上最下位のチームを4位にしているわけですからねぇ。
確かに、
ここ2試合もサヨナラ勝ちと、
今年になって、
勝つ時には、接戦をモノしたり、強いチームだなぁと思うんですが、
負けるときは、投手陣が崩壊しての大量失点。
やっぱりなぁ、と思うんですよね。
でも、まぁ、4位ですからね。
そう考えると、
日ハム(+0.048)はすごいなと。
阪神同様、少ない点差を守り勝利するチーム。
セパ共に、接戦に強いチームが首位にいるって事ですね。
逆に、差(実勝率-理論値)が大きくマイナスのチームは、
記事にもあった読売以外に、
ソフトバンク。
理論上.601に対して実際には.549(-0.052)
ダントツの首位にいなくてはいけないチーム力がありながら、
勝てるはずの接戦をモノにできずに、
首位争いの混戦から抜け出せずに現在の位置にいると言った感じですね。
マリーンズ(-0.051)も同様の傾向。
さて、最もチーム力を活かせていないチームはというと、、
古田監督のスワローズ
理論上.484で、4位。
横浜より上で、プレーオフ争いをしていなくちゃいけないのですが、
実際には、勝率.413(-0.071)の最下位
確かに、打者にはラミレス、青木が、
投手にはグライシンガーと、良い選手は多いんですが、
なぜか勝てないのが、今年のヤクルト。
古田監督の采配が悪いのかどうかは、あまり見ていないので分かりませんが、
狭い神宮球場の1発に頼り切った雑い野球をしているなという印象は受けていました。
古田監督、どうなるんやろ。
せめて、監督選任で残って欲しいところなのですが。
こうしてデータで見るのも面白いですね。
でも、ここまで、どうのこうのと書いた後に言うのもなんですが、
野球は、理論的に説明できない意外性のあるスポーツなんで面白いんですけどね。
これからも、意外性を期待しましょう。
イーグルスもプレーオフ進出とか。
・・・さすがにキツイかな。